桃はどうやって育つの?
夏になると店頭に並ぶ、あまくてジューシーな桃。
でもその桃が、どんなふうに育っているか知っていますか?
今回は、和歌山の農家さんに聞いた「桃ができるまでの1年」をご紹介します。
1年かけて育つ、桃のサイクル
春(3〜4月)|花が咲く「スタートの季節」
桃の花は、桜のようなピンク色。
春になると一斉に咲き、甘い実になる準備が始まります。
農家さんはこの時期に「摘花(てきか)」といって、余分な花を間引き、よい実だけが育つように調整します。
✅ 開花 → 受粉 → 摘花(良い実を残す)
初夏(5〜6月)|小さな実が育ち始める
花が散ると、小さな実がふくらんできます。
ここで大切なのが「摘果(てきか)」。
たくさん実がつきすぎると養分が分散してしまうので、厳選した実だけを残します。
✅ 実がふくらむ → 摘果 → 葉や枝の手入れ

夏(7〜8月)|いよいよ収穫シーズン!
強い日差しと暑さで、桃はぐんぐん甘くなります。
完熟した桃は、果皮にうっすらと白い粉が出てきて、手でさわると少しやわらかくなります。

早朝の涼しいうちに、手で1つずつ丁寧に収穫します。
✅ 色づき → 甘みがのる → 手作業で収穫
秋・冬(9〜2月)|土づくりと剪定
収穫が終わると、木は来年に向けて休む時間。
農家さんはこの間に剪定(せんてい)をして枝ぶりを整えたり、土に堆肥を入れたりして、木の健康を保ちます。
✅ 剪定 → 草刈り → 土づくり

桃づくりは、1年がかりの愛情しごと
私たちが食べる桃は、春の花、初夏の手入れ、夏の収穫、冬の準備…と、1年を通じた丁寧な作業の結晶です。
農家さんは毎日、天気や木の様子を見ながら、手間を惜しまず育てています。
そんな背景を知ると、ひとくちの桃がもっと美味しく感じられるかもしれませんね。
🍑 和歌山のおすすめ桃
完熟した桃をその日の朝に収穫し、産地から直送。
やわらかく、とろけるような果肉と、華やかな香りが特徴です。
