5STAR MARCHEにて、ただいま予約受付中の「白鳳」。
この瑞々しい桃を育てているのが、和歌山県紀の川市にあるSKYSEA農園さんです。
今回はそのSKYSEA農園を訪問し、桃づくりのこだわりや、畑での新たな挑戦についてお話を伺いました。
減農薬の桃づくりは“最低限”の見極めから
SKYSEA農園の桃は、一般的な栽培方法に比べて使用する農薬の回数を大きく減らしています。
通常20回ほど散布される農薬も、ここでは4〜5回程度。特に梅雨の時期は病害対策として必要な最小限にとどめ、それ以外の時期は徹底して削減。
何年にもわたって研究と実験を繰り返し、「お客様に安心して届けられる品質」と「農薬を最小限に抑える栽培」の両立を追求してきました。
この丁寧な桃づくりの背景を知ると、果実ひとつひとつがいっそう愛おしく思えてきます。

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トマトも“見せ方”と“届け方”にこだわって
畑では、果樹に続いて野菜づくりもスタート。
中でも今の時期は、トマトがちょうど旬を迎えています。

気温が上がりすぎると、果皮が焼けたり、実が硬くなって味が落ちてしまう——そんな「高温障害」を防ぐため、水やりは点滴のように少量ずつ与える特別な装置を導入。過酷な気候の中でも、実を甘く保つ工夫がされていました。

また、トマトの出荷先は状態によって変えています。
青めのトマトは輸送中に追熟されることを見越して県外へ、完熟のものは地元の直売所で即販売。1日で色づくトマトだからこそ、消費者にベストなタイミングで届くよう配慮されています。
カラフルな黄色トマトも栽培中で、主婦目線に立って「お弁当が華やかになるように。子どもが喜ぶように。」との想いも。
こだわりがあるからこそ、生産者の顔が見える直売所やオンラインでの販売に力を入れているとのことでした。

幻の黒イチジクと、香り高いイエルバ・ブエナ
果樹エリアでは、来月から旬を迎える2種類のイチジクも見せてもらいました。
ひとつは黒イチジク。栽培する生産者が限られていて希少性が高く、その見た目の美しさから贈答用としても人気です。もうひとつは黄色イチジクで、どちらも8月から11月にかけて収穫期を迎えます。

イチジクの農薬も8月のお盆明けに1~2回ほどの最小限。妊婦さんに嬉しい栄養が含まれていることから、最近ではスーパーなどでもよく見かけるようになりました。葉も香りづけに使われ、高級料理店でも重宝されているのだとか。
さらに印象的だったのは、ハーブのひとつ「イエルバ・ブエナ」。
モヒートなどのカクテルに使われるミントの一種で、キューバ原産の品種です。香りが非常に高く、触った瞬間にすっと清涼感が広がりました。バーやレストランなどプロユースの注文も多いそう。
※イエルバ・ブエナ(Yerba Buena)とは…
「良いハーブ」を意味するスペイン語。一般的なミントよりも甘く、爽やかな香りが特徴で、ドリンク・デザートなど幅広く使われています。
“農家”の枠を越えて

SKYSEA農園さんのお話から感じたのは、「農家」という言葉の枠を越えた柔軟さと挑戦の姿勢。
桃やトマト、イチジク、ミント——すべてにおいて“作るだけ”で終わらず、「誰にどう届けるか」を丁寧に考え抜いています。
「自分たちのこだわりが伝わる場所へ届けたい」
そんな想いがにじむ現場でした。
これからの季節、SKYSEA農園の桃やイチジク、そして野菜たちが次々と旬を迎えます。
ぜひ一度、味わってみてください。