みかんや柿を始めとする季節のくだものを手がける紀の川市の生産者グループ「味心」さんを訪問しました。
みなさん暖かく、優しい方ばかり。
心を込めて「みかん」や「柿」の味を教えてくれました。
そんな「味心」を僕なりの視点で紹介します!
豊かな自然に囲まれた農園
紀の川東インター近くの県道122号から少し奥の道路に入ると、広大な畑が広がっていました。紀の川市は温暖な気候ときれいな水が豊富な土地で、たくさんのくだものが収穫できるそうです。中村さんは「自然由来の有機農業でやりたい」と、米ぬかやみかん果皮を利用した手作りの「ボカシ肥料」で循環型農業を実践されています。
まごころ栽培を支える「自家製ぼかし肥料」
味心さんのこだわりは、安心・安全で美味しい果物を届けるための“土づくり”にあります。その中心となるのが、7つの農園が力を合わせて作る自家製ぼかし肥料。魚粕やカニ殻、米ぬか、みかんの乾燥果皮などを混ぜ合わせ、**EM菌(有用微生物群)**の力で2週間ほど発酵・熟成させて作られます。
土にやさしく、作物の根張りを良くして、旨みを引き出してくれるのが特徴だそうです。味心さんでは、25年前からこの肥料づくりを続けており、今では7農園の家族みんなで協力して作業を行っています。こうして生まれる活力ある土が、果物本来の味わいを引き立て、毎年安定した収穫につながっています。
みかんの食べ比べ体験
出迎えてくれた中村さんを始めとする味心の皆さんは、一緒に大阪のスーパーに出荷されています。倉庫内に並べたコンテナで円陣を組んで、中村さんにそれぞれのみかんの特徴と味の違いを説明していただきました。
中村さんのところで育てているみかんだけでも9種類。とても多くて品種を数えていくだけで大変そう...そんなことを頭で考えていると、「とりあえず食べてみいよ」とみかんと柿を出してもらいました。
早速、もぎたてのみかんを食べさせていただくと、つやつやして張りがあり、皮をむいて口に入れると酸っぱさと甘さの果汁が口の中に広がりました。
「もぎたてやから酸味が強いけど、これからまろやかになっていくんよ」と話す中村さんの様子から、みかんへの深い愛情を感じ取ることができました。
旬を逃さない工夫
みかんが旬を迎える9月から12月にかけて、どの時期も出荷できるように、たくさんの苗を植えているそうです。この日いただいたのは「ゆら早生」という品種。甘みと酸味が絶妙で、なんともいえないおいしさに、口から出たのは「美味しい!」の一言でした。
柿の奥深い世界

柿は「紀ノ川柿」「甘柿」「刀根早生(とねわせ)」を食べ比べさせていただきました。みかんも柿も食べ比べたのは初めてで、食感や甘みがそれぞれ違って「奥が深い~」と感心しきりでした。特別編では、「これは麻酔みたいなもんやで」と渋柿も体験。改めて、普段食べている甘柿には渋を抜く手間がかかっていることを実感しました。
こだわりの100%ジュース「まごころしぼり」

味心さんが5STAR MARCHEで出品されているのが、高糖度の丹生系(にゅうけい)みかんを使った100%ジュース「まごころしぼり」。実際に飲ませていただくと「まろやかで飲みやすい」。みかんの甘みをダイレクトに感じることができました。
訪問を終えて
和歌山といえばみかんや柿が有名ですが、単にみかんや柿と言っても何種類もの品種があって、土地柄や栽培方法にもこだわりがあることを知りました。
生産者の方々の情熱と工夫があってこそ、私たちは美味しい果物をいただけるのだと実感した、とても充実した一日でした。

中村さんを始めとする味心グループの皆さん、ありがとうございました!