8月から10月までの3か月間、株式会社はまさとのトレーニーとしてお世話になりました。最初は右も左もわからず不安でいっぱいでしたが、今振り返ると本当にあっという間で、学びと出会いが詰まった時間でした。
最後に、この3か月間を振り返ります。
はじめての経験ばかりの毎日
トレーニーとしての最初の頃は、デイリー業務で精一杯。
商品ページづくりやブログ投稿、DM配信など、ひとつひとつの作業に慣れるまでは苦戦の連続でした。ただ自分が関わった商品が実際に売れていく瞬間は、言葉にできない喜びがありました。
そして、人生初のラジオ出演(笑)
緊張しっぱなしの中での挑戦でしたが、終わってみれば和やかな空気の中で楽しく話すことができ、貴重な体験になりました。
森さんと南村さんに助けられながらトークができたかな?と今も思っています。
印象に残る生産者さんとの出会い
トレーニー期間中は、多くの農家さんを訪問させていただきました。
印象的だったのは、佐康園の「二朗さん」。
宮川早生のみかんへの強い想いを語る姿が忘れられません。
「好きを売りたい」という言葉には、シンプルながらも深い意味があり今も胸に残っています。
柿農家のcog-labさんを訪問したときも驚きの連続でした。
園主の小倉さんは元教員。海外の学校を卒業され、現在は農業と教育をかけあわせた「フルーツファンディング」という独自の仕組みづくりに挑戦されています。
元教員の経験を活かし多面的な学習のサポートなど、農業以外でもすごく活動的で不思議な魅力が溢れる方でした。
小浦れんげ米と初イベント
携わった案件のひとつが、日高町小浦区で育てられた「小浦れんげ米」。
9月13日に行われた稲刈りイベントには参加できませんでしたが、役場の方々と協力しながら準備を進めることができました。
そして9月28日には、5STAR MARCHE初のイベントを和歌山市「かどの家」で開催。
農家さんと飲食店のコラボ商品や果物の直販など、内容盛りだくさんのイベントで、600人を超える来場者が訪れました。
当日は案内や駐車場の管理などで大忙し。
気づけばすっかり日焼けしていましたが、とても充実した一日でした。
運営側として携われたこの経験は、今後もぜひ続けていきたいと思えるほど貴重な時間でした。
人との出会いが教えてくれたこと
EC運営、農園訪問、イベント運営。
どれも初めての挑戦でしたが、「人」と関わることの楽しさや難しさ、そして温かさを学びました。職業体験で東京から和歌山に興味を持って来てくださった方との出会いも印象的でした。27歳という若さで東京の大企業に勤めながら、しっかりと自分の軸を持って行動されている姿に感銘を受けたのを覚えています。
経営や営業の数字的な話など、「え~」「そうなん?」と思うような話題や普段なかなかできない会話ができたのも刺激的でした。
そして10月。最後の訪問
最終月の10月。
新規登録農家の中西農園さんと、再び佐康園を訪問しました。
下津町の山あいにある中西農園は、標高300mほどの場所にあり、眺めが抜群。「こだわりはないけど」と言いながらも味にはこだわりがあるんじゃないかな?と感じさせる姿に、まっすぐな情熱を感じました。二度目の訪問となった二朗さんは、以前と変わらず前向きで熱い方でした。広大な園地を案内していただきながら挑戦し続けるその姿に再び刺激をもらい、「やっぱり二朗さんの人柄が好きだな~」って再確認。(笑)
振り返って思うこと
慣れ親しんだ仕事とはまったく違う環境での3か月。
最初は不安でしたが、はまさとや5STAR MARCHEに関わる方々は本当にあたたかく、まっすぐに農業に向き合っている方ばかりでした。
「人と関わり、人を感じ、農を学ぶ」。
そんな貴重な経験を通じて、自分の住む和歌山という土地の魅力を改めて実感することができました。
3か月という短い期間でしたが、和歌山の“いつつぼし”にそっと旗を立てる——。
そのお手伝いが、ほんの少しでもできていたならな!と思います。
どうもありがとうございました。