近年、世界からも注目を集めている地方牛。基準が厳しく、生産者が1度に育てられる頭数が少ないことから、1頭1頭 丁寧に育てられていることが特徴です。その珍しさゆえ、ギフトに喜ばれるプレゼントになっているのだそう。
今回、和歌山県のブランド和牛「熊野牛(くまのぎゅう)」についてご紹介いたします!
目次
- 世界遺産の地域「熊野」で誕生!そのルーツに迫る
- 厳しい条件 熊野牛の特徴とは?
- 5STAR MARCHEで取り扱っている熊野牛
- 相性抜群!美味しさをさらに引き立てるアイテム
1.世界遺産の地域「熊野」で誕生!そのルーツに迫る
「熊野」という名前にある通り、世界遺産の紀州熊野にルーツがある熊野牛。その歴史は平安時代にまで遡ります。和歌山県と三重県南部にかけて「熊野」と呼ばれるこの地域には、紀伊半島南部の本宮・新宮・那智の聖地をまとめた熊野三山がたたずみます。
皇族・貴族の間に熊野信仰が広がり、室町時代には武士・庶民に加え男女や身分を問わず、すべての人を受け入れる聖地として大勢の人々に信仰されてきました。まるで蟻が餌と巣の間を行列をつくって行き来するかのような賑わいをみせた参詣道は、のちに「蟻の熊野詣」と例えられるようになります。
熊野牛のルーツは、そんな平安時代から、荷物を運ぶ荷牛として京都から連れてこられた歴史からはじまっています。のちにこれらの牛たちは、農作をおこなうための役牛として使われ、役目を果たした牛たちは肥育され食用となったのだそう。当時のお肉の質は食用にするにはまだまだ悪く、肉牛として、兵庫県のブランド牛の丹波牛の血統を取り入れ、品種改良を行っていったのです。
その結果、全国でもトップクラスの味わいを持つ黒毛和牛「熊野牛」が誕生しました。
2.厳しい審査 熊野牛の特徴とは?
熊野牛は生産者が限定されており、認定されるまでにさまざまな条件が設けられています。和歌山県外にはなかなか出回らない、とても希少なブランド和牛です。
その肉質はきめ細やかで柔らか。甘味のある味わいで、肉そのものの風味に優れています。
2024年4月現在の熊野牛の基準は以下となっています。
品種が黒毛和牛であること
和歌山県内の生産者によって14ヶ月以上肥育されていること
出荷までの月齢が24ヶ月以上であること
雄牛もしくは出産経験のない雌牛であること
枝肉の格付けがA3ランク以上もしくはB3ランク以上であるもの
こういった厳しい条件をクリアした牛肉だけが「熊野牛」として認定され、流通していきます。
きめ細やかな肉質と香りの高さが特徴の熊野牛。グリルやローストをすると香ばしくナッツのような風味が楽しめます。
3.5STAR MARCHEで取り扱っている熊野牛
5STAR MARCHEで取り扱っている熊野牛は、和歌山市にある50年以上続いている街の老舗お肉屋さん「肉匠伊勢屋」がセレクトしたものです。伊勢屋さんは、直接生産地を訪れ、牛の一頭買いにこだわるなど、1人1人の生産者さんとのつながりを大切にされています。これらの工夫により、希少な熊野牛を余すことなく加工し、お求めやすい価格でお客様にお届けすることができているのだと言います。
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4.相性抜群!美味しさをさらに引き立てるアイテム
和牛の脂と相性抜群なアイテムをご紹介!
地元ではわさびの茎や花を使って作られているローカルフード。本物のわさびの辛さを逃がさず冷凍しているので、上品な風味が楽しめます。熊野牛のステーキや焼き肉との相性も抜群のおすすめアイテムです。
海水を薪で焚きあげた、まろやかな塩味が特徴の手づくりのお塩です。塩屋と呼ばれるこちらの地域では、その名の通り、大昔から塩がつくられてきた歴史があります。
和歌山県中央部の山間部を大きく蛇行して流れる日高川の淡水と、黒潮海流の恵みとが混ざり合うスポットから採水されているので、山のエキスがたっぷり含まれてるのだとか。どこか甘味も感じられる塩屋の天塩は、和牛の旨味を引き出してくれます。ステーキ・焼き肉はもちろん、ハンバーグをあっさりお塩でいただくのもオススメです。
さいごに
いかがだったでしょうか?和牛の中でも珍しい地方牛は、その希少さから贈り物にも喜ばれているそうです。是非この機会に地方牛の魅力に触れてみてください。