まだまだある!和歌山県産甘いみかんのご紹介

まだまだある!和歌山県産甘いみかんのご紹介

5STAR MARCHE STAFF

みかんの生産量全国1位を誇る和歌山県。そんな和歌山県では、美味しい甘いみかんが冬だけでなく、一年中お召し上がりいただけます。今回の記事では、3月でもまだまだ間に合う!和歌山県産の甘いみかん(カンキツ)についてご紹介します。

 1.和歌山県“みかんスケジュール”

 和歌山県では、30種類以上のカンキツが現在栽培されています。その中でも、みかんととして一般的に呼ばれるのは温州みかん。温州みかんは早く収穫できる順に、極早生、早生、中生、晩生といいます。極早生の収穫が始まるのは、9月頃。早生は11月頃。中生は12月頃、晩生は1月頃。

 カンキツは、貯蔵をすることで甘みが増すため、収穫後は冷蔵庫で貯蔵を行います。貯蔵期間も合わせると、8月頃までカンキツを食べることができます。 

 ここでは、温州みかんに加え、3月以降も美味しく味わえるカンキツを抜粋し、”みかんスケジュール”としてまとめました。

2.3月以降も楽しめる和歌山県産カンキツ

ここでは、3月以降も食べることができるカンキツについて詳しくご紹介していきたいと思います。早生から晩生になるにつれ、樹になるミカンは寒さに耐えようと、皮を分厚くします。その分、晩生品種では、甘みが増し、果汁が濃厚になります。

それでは、筆者がオススメする3月以降も食べることができるカンキツ4種をご紹介していきます。酸味、甘み、ジューシーさ、果実の大きさについて★五段階で評価を行いました。

※★の評価は、筆者がご紹介するみかん(カンキツ)の食べ比べをして行いました。他の人が食べ比べると、少し違う評価になるかもしれませんが、ご了承ください。ご購入する際などに、参考にしていただけると嬉しいです!

 

かんきつ中間母本農6号(通称、のうろく)

 キングマンダリンと無核紀州を交配して生まれた品種で、オレンジのような風味と種のない果肉が特徴。栽培している農家さんは全国的に少なく、一般のスーパーには出回りにくい希少品種です。販売時期は、1月から3月。

 機能性成分「ノビレチン」が他のカンキツよりも多く含まれており、抗認知症作用、血糖値の上昇を抑える効果、発がん抑制作用、慢性リウマチ予防や治療効果などがあるとされています。

不知火(しらぬい)

 

「清見オレンジ」と「中野3号ポンカン」を交配して生まれた品種で、ヘタの部分にデコがある見た目。JA熊本果実連から出荷される不知火(しらぬい)は、「デコポン」というブランドとして広く知られています。不知火の販売時期は、2月中旬から4月中旬。濃厚な甘みとまろやかな酸味があり、果汁量が多いのが特徴です。手でも皮を剥くことができ、気軽に食べることができます。

はっさく

 

 はっさくは、江戸時代に広島県で発見された品種ですが、和歌山県のはっさく出荷量は全国1位を誇ります。プリプリとした歯応えのある果肉で、程よい甘みと酸味のバランスが良いカンキツです。皮には、カンキツ特有の独特な苦味があり、“大人の味”を感じることができます。はっさくの販売時期は、12月下旬4月上旬。

 皮は固いのでナイフで外皮を剥き、中の薄皮を剥いてから食べるのがオススメ!薄皮を剥くことで苦味もなくなり、お子様でも食べやすくなります。シロップ漬けやマーマレードなどにもオススメです。

 きんかん(福寿金柑)

 

 今回試食したのは、大実キンカン「福寿」。普通のキンカンよりも実が一回り大きいのが特徴的。皮ごと一口で食べれちゃいます。皮には甘みもあり、果汁の甘みや酸味と共に味わうことができます。金柑の甘露煮は、お正月の定番料理となっており、縁起の良いカンキツです。「金冠」と文字が当てられ、暮らしが豊かになるようにという想いが込められています。そのまま生でパクッと食べても美味しいですが、はちみつ漬けにしたり、輪切りに切ってサラダの上に乗せても美味しく召し上がれます。販売時期は、11月頃から3月頃までです。

 

3.「美味しい甘いみかん」にする貯蔵技術

カンキツは、一般的に1週間から2週間ほど、風通しの良い環境下で貯蔵し、熟成します。この工程を予措(よそ)といいます。収穫後は果実の水分が多いですが、予措(よそ)により果実重量が2%から5%減量するまで水分を飛ばし、果皮を乾かします。そうすることで、果実の腐敗や果皮から果肉の水分が奪われることを防ぎます。また、予措を行うことで、酸が抜け、甘みが強くなり、旨味がぎゅっと果実に詰まります。 

和歌山県海南市下津町では、「蔵出しみかん」が有名で、年末に収穫したみかんを23ヶ月貯蔵箱で熟成させることで、年末明けに濃厚な旨味の詰まったみかんを出荷しています。

また、冷蔵庫にスーパークーリングシステムという鮮度保持を行う最新の貯蔵システムを導入し、果実を長い期間熟成させ、美味しいカンキツを長く楽しんでもらえる工夫をしている農家さんもいます!

4. 5STAR MARCHE でも販売中!

カンキツの紹介ページはこちら

ライター:インターン霧生彩乃

大学院2回生。地域農業について実践を通して学べるコミュニティづくりの実践を構想中。現在は研究員として鳥取県で活動中。