こんにちは!
暑い日差しが注ぐ中、和歌山県有田市の佐康園さんに訪問させていただいた時の様子をお届けします。園主である佐々木二朗さんの宮川早生(みやがわわせ)に込めた想いを強く感じた訪問となりました!
農園の歴史と園主・二朗さんの歩み

和歌山にある佐康園さんを訪問してきました。
代々続く農園を受け継いでいる現園主、二朗さんは、少しユニークな経歴の持ち主でした。大学時代は自衛隊に所属しながら勉強を続け、その後は大阪で事務職を経験。22歳のときに実家の農園に戻ることを決意されたそうです。それからは「宮川早生」と本気で向き合う日々。訪問中にも「どうやったらもっと美味しくなると思いますか?」「こんな形はどう?」など、こちらにもたくさん質問を投げかけてくださり、ひとつひとつの会話から「とにかく良いものを届けたい」という真っ直ぐな姿勢が伝わってきました。話をすればするほど、温かく誠実な人柄がにじみ出ていてこちらまで心がほぐれるような時間を過ごすことが出来ました。
「好きをうりたい」という想い
お話の中で特に心に残ったのが二朗さんの「好きをうりたい」という言葉。とてもシンプルですが、すべてを表している言葉だと思いました。自分が本当に好きなみかんだからこそ自信を持ってお客様に届けられる。その想いはみかんそのものだけでなく、細部にも表れていました。たとえば贈答用のみかんを包む木箱や竹籠。「開けた瞬間から嬉しい気持ちになってほしい」との気持ちが込められていました。また規格外のみかんを無駄にしたくないという思いから始めたのがみかんジュース作り。三重県の熊野まで通って搾汁方法を一軒ずつ確かめて、自分の舌で納得できる味に仕上げたそうです。「ただ商品を作る」のではなく、「好きだからこそ最後までこだわり抜く」というスタンスに、本当に胸を打たれました。
技術と情熱で育まれる早生みかん「宮川早生」

二朗さんのこだわりは「情熱」だけでなく「技術」にも表れています。自宅に併設された大きな選果場には、糖度と酸味を同時に測定できる機械が導入されていて、一つ一つのみかんの状態をきちんと確認してるそうです。さらに、酸味を和らげて甘みを引き立てるための追熟スペースまで整えられていました。昔ながらの感覚的な部分を大事にしながらも、新しい技術を積極的に取り入れているのが次郎さんのスタイル。伝統を守るだけでなく時代に合わせて進化を続けている姿勢に、みかんづくりへの深い情熱を感じました。何より「宮川早生」に込めた誇りと想いが、お話を通してひしひしと伝わってきました。次郎さんの優しさと真剣さが、そのまま味わいに表れているそんな農園だと実感しました。
初訪問を終えて――
今回が初めての農園訪問でした。
ド緊張でお話を聞くばかりでしたが、次郎さんの人柄に助けられ楽しい時間を過ごすことが出来ました。優しい人柄の中に見える情熱が何とも言えない感覚で、もっとお話しを聞きたいと思いました。

次回は、佐康園のみかんジュースを使った「みかんジュース×○○」のコラボ記事をお届けします!「えっ、こんな楽しみ方あるの!?」という発見になるはず...。
どうぞお楽しみに〜!
では!!