1月下旬から市場に出回り始める大ぶりの種なし柑橘、「不知火(しらぬい)」をご存知でしょうか?「デコポン」「デコオレンジ」「デコタンゴール」「しらぬひ」…など色々な呼び方をされているので、別の呼び名で聞いたことがある方も多いかもしれません!今回、柑橘農家さんも「一番ポテンシャルの高い品種」と称するこちらの不知火について、分かり易く説明していきたいと思います。
目次
1.「不知火(しらぬい)」名前の由来
不知火は、清見オレンジと中野3号ポンカンを掛け合わせて生まれた、日本生まれの晩柑!変わったお名前のように思えますが品種として認められた場所である、熊本県の地名「不知火町」からとって「不知火」と名付けられました。
ちなみに「デコポン」は熊本農協の要録商標。
不知火は品種名、デコポンはブランド名と覚えると分かりやすいですね。
2.不知火の甘さってどれくらい?
平均糖度が13度以上になるという、かなり「甘め!!!」な晩柑、不知火。
5STAR MARCHEでお取り扱いしている農家さんの不知火は、今年糖度18度越えのものも、ぞくぞく収穫できているそうです。 18度、といってもピンとこない方のために、各果物の平均糖度を記載すると、 メロンの平均糖度は 12~18度、柿 の平均糖度は 16~18度、バナナの平均糖度は16~20度、ぶどうの平均糖度は17度前後…だそうです。
風味や酸味の強さは各果物ごとに異なりますので、一概にどちらが甘い!とは言い難いですが、かなり甘いことはイメージしていただけるのではないかと思います。
また、おおぶりでジューシーなので、甘さを感じやすいのも人気の理由です。
3.手で剥ける?種なし?食べ方を解説
「大きな柑橘は手で剥けない!」と思っている方に朗報。実は不知火、皮がとってもやわらかいので、お子様でもカンタンに手で剥くことができます!さらに、この時期の柑橘では珍しい、種無し品種。中の皮も薄いので、みかんと同じように房のまま食べられます。
同じ不知火でもデコのあるもの、ないものと形は様々ですが、実はデコ部分は空洞になっていますのでデコのある不知火はデコの部分から剥くと剥きやすいです!
1つあたり200~300gとかなり大きめなので、食べ応えも抜群。なんと2個食べれば、成人が1日に必要なビタミンCがまかなえてしまうそうです。
4.不知火の楽しみ方
不知火は、収穫してから1~2ヶ月の追熟(酸味を抜くための貯蔵プロセス)を経て、出荷されます。「デコポン」として出荷するための貯蔵期間は1ヶ月以上。しかし、各農家さんが個人で販売される不知火には、決まった追熟期間はありません。つまり、いつ出荷するかは完全に農家さんの好み!
「追熟」と聞くと、特別な設備が必要なようにも思えますが、涼しい場所に不知火を保管しておけば自宅でも追熟が可能。熟成期間の浅めの不知火は日持ちもしやすく、酸味も程よく残っているので、届いてから追熟の経過を楽しんでみるのもおススメです。
各農家さんの決めた「木に成らせておく期間」と「追熟させる期間」で味や風味が変わるのも不知火のおもしろいところ。お気に入りの不知火農家さんを見つけるのも楽しいですね。
5.5TSARMARCHEでも不知火販売中です!
山富農園の不知火(しらぬい)10~15個入
2,550円(税込・送料無料)
こちらの不知火を育てられているのは、おなじみ山富農園の貴志さん。なんと有田市で200年続くみかん農家さんで、ご先祖から代々と畑を引き継がれてきたそうです。
山富農園さんの畑は、昔ながらの石積みの段々畑。古い木のほうがおいしいみかんが出来る、とよく言いますが、貴志さんの畑のみかんの木は樹齢の高いものが多く、長い年月丁寧に仕立てられてきているので、コクも抜群です!
さいごに
いかがだったでしょうか? とにかく甘くて、食べやすい!老若男女問わず好まれる不知火の魅力をお伝えできていれば幸いです。皆さんもぜひ今年は、不知火をお取り寄せしてみてくださいね!
ライター:南村 真衣 ファイブスターマルシェ運営責任者。和歌山県内の生産者さんを訪問して魅力ある商品を発掘し、販売のサポートを行っています。 |