訪問先:和歌山・田辺の梅農家「山森農園」
和歌山県田辺市にある山森農園さんを訪問しました。梅の名産地として知られるこの地で、立派な実をたくさんつけた梅の木々が迎えてくれました。ところどころに雹(ひょう)被害も見られましたが、全体としては元気な梅がたわわに実っています。

梅に話しかける?丁寧に育てる、愛情いっぱいの梅
作業場では、山森さんご夫婦から梅づくりについてお話を伺いました。驚いたのは、おふたりが「梅に話しかけながら育てている」ということ。「愛情スパイス」と冗談まじりに話すおふたりの目は、どこまでも本気。言葉をかけることで、梅の木も生き生きするんですと、穏やかな笑顔で語られました。

キッチンカーやインスタライブで、梅をもっと身近に
山森農園さんでは、キッチンカーで販売するおむすびも話題。ユニークな名前の「かみはや総理大臣」など、ネーミングセンスも抜群です。また、@yamamori.farm.umeのインスタグラムでは、梅の育成状況をライブ配信するなど、ファンの皆様との交流も大切にしています。リピーター率の高さも納得です。
子どもたちと一緒に“梅PR”──かみはやキャラバン
地域の子どもたちと一緒に、マルシェで梅商品を販売する「かみはやキャラバンプロジェクト」にも参画。最初は恥ずかしがっていた小学生たちが、3時間後には積極的に声をかけている姿に、奥様は思わず涙されたそう。梅を通じて人が成長する場面を、そっと支える山森農園さんの姿勢に胸を打たれました。
梅は通年の健康食!「1日ひと梅」のすすめ
「梅は夏だけじゃもったいない」と語るおふたり。毎日続けることが、健康の秘訣。血糖値が気になる方には、梅を一粒三等分して朝昼晩に食べる方法がおすすめです。最近は“梅流し”と呼ばれるファスティングも注目を集めており、25%の塩分濃度の梅がよく使われているそう。(ご購入はこちら)
梅酢の魔法。毎日の料理がちょっと特別に
山森農園の梅酢(ご購入はこちら)は、やさしく爽やかな味わいが魅力。お米に入れて昆布と炊けば旨味たっぷり簡単梅おにぎりの完成です。
梅酢はドレッシングやマヨネーズづくり、肉料理の下ごしらえにも活躍します。オリーブオイルと柑橘の皮を合わせれば、塩いらずのフルーツドレッシングも。料理好きにはたまらない万能調味料です。
もっと地元に、もっと飲食店に。梅の未来を広げたい
和歌山・田辺は日本有数の梅産地でありながら、地元の飲食店で梅を使っているところは少なめ。「もっと気軽に地元の梅を使ってほしい」という山森さんの言葉には、地域の梅文化を守りたいという想いが込められています。山森農園さんの未来への挑戦は、これからも続きます。
人と梅をつなぐ、山森農園の笑顔と魔法
梅に話しかける、子どもたちと一緒に販売する、地元と未来をつなげていく。山森農園の梅には、単なる作物を超えた“ストーリー”があります。
おふたりの笑顔と真摯な姿勢に、こちらまで元気をもらえるひとときでした。今日もきっと、畑の梅たちにやさしく語りかける声が響いているはずです。